いきなりですが、最近の散歩では、生き物たちが活発に動き出す季節になったと実感しています。
ミミズ、毛虫、ナメクジ、そしてたまにカエルなど、ほぼ毎朝のように出会うようになりました。
出会う生き物は、たいてい堤防の草むらから道路を渡り、反対側の草むらを目指しています。
思うのですが、彼らはなぜ危険を冒してまで、道路を渡り、反対側の草むらを目指すか?
4メートルほどの道路を渡るのに、たとえばミミズであれば10分以上、毛虫でも3分はかかるはずです。
その間、天敵に見つかる可能性も十分にあります。
ただ草むらから草むらへ渡るだけでも、彼らにとっては命がけのはずです。
それなのに、なぜ彼らは命がけでアスファルトという海原を渡ろうとするのか。
そこに何があるのか…。
コロンブスやマゼランのような、旺盛な探究心と好奇心が彼らを突き動かしているのか?
地球が球体であることを証明したいのか?
それとも香辛料貿易か布教活動でもしたいのか?
とはいえ、彼らの勇気には正直、少し感動すら覚えます。
我々だって、外務省から渡航制限が出ている国に行くとなれば、やはり尻込みしてしまいます。
でも彼らは、ただ「今」行きたい方向に向かって、ひたすら無心で進んでいきます。
今朝も、上の写真の毛虫と出会いました。
まっすぐに渡ればいいのに、なぜか遠回して斜めに横断しようとしていたので、見かねて落ちていた棒切れで早めに向こう側へ移してあげようかと思いました。
しかし、「自然の流れを壊してはいけない」と思い直し、そのままにしておきました。
彼らは、なにが為に渡るのか…。
哲学か!!
失礼しました。
以上です。