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飛ばないバット1 2024.4.3

 いきなりですが、高校野球の春の選抜は、健大高崎高校の初優勝で幕を閉じました。

 残念ながら今年は忙しく、中々高校野球中継を見ることは出来なかったのですが、我が信濃グランセローズ初代投手コーチの島田直也さんが、茨城の強豪常総学院野球部の監督をされていること、そしてこの選抜から採用になった「飛ばないバット」の検証など、私としては興味深い選抜大会となりました。

 まず、常総学院は、一回戦に被災地からの出場校、日本航空石川との対決で注目を集める中、勝利を飾りましたが、2回戦では準優勝校の報徳学園に敗れました。

 次の夏に期待しましょう。

 さて、「飛ばないバット」のお話しです。

 数年前の夏の甲子園大会でピッチャーの顔面にライナーが直撃し「左ほおの骨折」と言う事故が発生しました。高校生でも時速180キロ以上の打球を打つ時代。このため、ピッチャーが打球をよけるのも難しく、今後起こりうる大事故を憂慮して、「飛ばないバット」が導入されました。

 「飛ばないバット」は従来と比べ、最大直径を67ミリ未満から64ミリ未満と細くし、打球部の金属の厚みも約3ミリから約4ミリ以上と厚くしトランポリン効果が抑えられています。加えて、これまで通りバットの重さを900グラム以上を保つことが規則となっています。

 要は、ボールが当たる面の狭くして、球の当たる金属部分を厚くすることによって反発力を弱め(トランポリン効果)、更にバットの重さを900グラム以上にしてスイングスピードを抑えているのです。

 結果、この選抜大会では、ホームラン数3本で内1本はランニングホームランなので柵越えはたった2本。2023年大会は12本、2022年大会は18本だったので、飛ばない効果はてき面となりました。
 また、中継で確認すると、外野の守備位置が、ランナー無しの場面でこれまでより5mほど、下位打線ともなると10mほど前に守っている印象がありました。

 果たしてこの野球が、プレイヤーとして楽しいか?また、見る側として楽しいか?これが微妙なところです。

 因みに、高校生以上の国際大会は原則木製バットの使用です。韓国や台湾の高校生は、ほぼ木製バットを使っています。また、アメリカの高校生はNCAA・全米大学体育協会の基準に則した「飛ばないバット」を使用しているので、言えば国際基準に則したと言ってもいいでしょう。

 まあ、これから検証に次ぐ検証でしょうね。

 つづく。

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