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難しい問題 2021.8.30

 いきなりですが、様々な感動や悲劇があり、そして大雨にコロナ禍と言う逆風を乗り越えて、第103回全国高等学校野球選手権大会、いわゆる甲子園大会が終了しました。
 今回も素晴らしい大会ではありましたが、1つだけ釈然としないことがありました。それは、残念ながら大会出場中に選手からコロナ感染者が出てしまった時の対応です。

 これ、たしか地方大会の段階からそうだったのかも知れませんが、当該校に出場を辞退させると言うのは酷かなと思っています。少し調べてみると、高校野球連盟(以下、高野連)などの「感染対策ガイドライン」では「集団感染」と判断された後の対応について明確な規定はありません。これは、暗に自主的な辞退を促すためだとは思いますが、「一人でも感染が発覚したら出場はできない。」と最初からガイドラインがあれば、悔しくて、悔しくてとてもやりきれないけど、予め決まっているルールであるなら仕方が無いと思うのです。

 今回2回戦への出場を辞退した東北学院の場合は、「集団感染」ではなく「個別感染」と認定し大会本部としては試合を行う方向だったようですが、逆に東北学院側が「出場すれば感染した個人の特定につながる」と辞退を申し出ました。東北学院側は「プライバシー保護の観点から個人の特定を避ける指導を貫いた。生徒の将来を脅かす選択はできない」と話していました。

 このような要素を勘案するに、これはあくまでも私の個人的な考え方ですが、やはり「一人でも出てしまったら出場は停止」等の、予め細かいルールを決めておくべきだと思っています。
 当事者、当該校に「辞退」の判断をさせるのはあまりにも残酷な気がします。

 加えて、これは高野連では無く各学校の判断となりますが、今回のようなコロナの感染が発覚し、それが「集団感染」ではなく、「個別感染」と判断された場合、辞退か否かの判断については、選手の考え方も一定程度反映するような考えがあっていい気がします。
 もちろん「ここは大人が判断すべきだ」と言う意見もあろうかと思いますが、私も高校時代不祥事があり、いつの間にか学校が「出場辞退」を決めていました。我々選手には何の相談も無く、高野連に出場辞退を申し入れてからの事後報告というかたちでした。
 とても悔しく残念でした。

 コロナと不祥事では事象はまるで違いますが、「辞退」とするなら、選手の話を聞いて、選手も意見する機会を与えて欲しいと思います。「そんなの、何があっても出たい!!としか言わないに決まっている。」と言うかも知れませんが、それでも3年間そこを目指してやってきた選手にはその権利があると思うのです。

 まあ、これは難しい問題ではあります。

 最後は逃げたかな。(苦笑)

 失礼しました。

 以上です。

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