いきなりですが、4月に入ると通勤時に黄色い帽子をかぶり、ランドセルを背負うというより背負われているような、かわいい新一年生が目立つようになっています。
集団登校の子どもたちもいますが、ときおり、お父さんやお母さんに手を引かれて登校している子供の姿も見受けられます。ここ数年では、保護者が付き添っての登校も珍しくなくなっていますよね。
また、登下校時に合わせた「見守り」も、もはや当たり前のようになっているようで、その背景としては、最近ニュース等でも話題になっていますが、後を絶たない子どもたちの交通事故、とりわけ7歳前後の死亡事故の多さがあるようです。
まあ、もう一つは、子どもが犯罪の巻き添えにならないようにというのも、残念ながらあると思います。
私の子ども時代(半世紀前)はというと、朝登校した後は自立です。寄り道しても、道草を食っても、家にちゃんと帰って来ていればよし、って感じでした。
また、今や子どもの部活や習い事でも、親が車で送迎するのが当たり前の時代ですが、私たちの頃は、隣の市くらいまでだったら、自転車に乗ってそれぞれ自分で行くことが、特に珍しいことではありませんでした。
そんな話を子どもたちにすると、「えっ、ウソでしょ?」「それ、お母さんとかに怒られなかったの?」「スマホは?」「道に迷ったらどうするの?」なんて答えが返ってきます。
もちろん、社会がそう変化したということなので、今の子どもたちが甘やかされているなんて話をする気は毛頭ありません。
世の中、随分と変わりました。
ただ、あの頃、自転車を必死にこいで隣の市までたどり着いたときの、あの達成感と、そこはかとなく感じた誇らしい気持ち。
あの気持ちも少しだけ味わってほしいかなと、黄色い帽子の子どもたちを見ながら思う今日この頃です。
以上です。