いきなりですが、先日、今話題の「退職代行会社」に家宅捜索が入ったとニュースで伝えていました。
さて、この退職代行会社ですが、実は以前当グループでも、そうした会社を通じて退職していった職員がいました。
私としては、「直接言えばいいのに」と思いながらも、時代の空気感もあるので、理解するつもりはありませんが、真っ向から否定するつもりもありません。
ただ、長い人生でいえば、ほんの一瞬の「怒られたくない」のために、また、ほんの少しの「嫌な顔をされたくない」がために、少しの勇気を出すことを避け、少しの葛藤から逃げ出してしまう。
結果、例えば将来家族と買い物をしているとき、以前の会社の人の顔が目に入り、慌ててこそこそと隠れなければならない。
まあ、自分への戒めも込めて言えば、こんな残念な人生はありません。
さて、そんな中、先日ネットで見つけた話題には、思わず吹き出してしまいました。
というのも、「退職代行会社の社員が、別の退職代行会社を通じて退職した」という話が出ていたのです。
「親亀の上に子亀が乗って、またその上に子亀が乗って・・・」みたいな感じで、失礼ながら、ここまでくるともうコメディーというか、実にシュールな話です。
この分でいくと、「退職代行」の「代行」の次は、「退職代行AI」が出てくるのも時間の問題かもしれませんね。
ただ、ここで真面目に思ってしまうのは、人類が果てしない年月をかけて手に入れた「言語」という最高且つ最強のコミュニケーションツールを以て、相手に感情を伝え、人と人とが向き合うという「尊い能力」を手放してしまったとき、私たちは計り知れない代償を未来に払わせることになる・・・。
そんな気がしてならないのです。
あと50年後、「人と人が話す」という対面コミュニケーションが、再び「時代の最先端」になっていることを、心から祈っています。
失礼しました。
以上です。
