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被災地の現状 2020.7.7

 九州を中心とする豪雨災害の被害が拡大しています。ニュース等で映し出される映像はまるで地獄絵図です。
 昨年10月、長野も台風19号災害に見舞われました。その時の惨状が蘇ります。長野市で堤防が決壊した地域は高齢化が進む地域でした。私も建設業として、また個人としてもボランティアで復旧作業に入りました。思い出して見ると、被災地の方々が一番辛い思いをされたのは、災害発生から1週間だった気がします。
 とにかく家の中を片付けようにも、堆積した土砂が邪魔をして重機はおろかトラックすら入っていけません。ですから、全ては手作業。あまりの土砂の多さに正直萎えてしまったことを覚えています。その後は、行政、自衛隊、消防、警察、民間団体、そして我々の仲間(建設業関係)を含め、数多くのボランティア等の方々が続々と現地に入って下さいましたので、人手と勇気を頂きました。

 さて、熊本在住している大学野球部の後輩がいます。彼は、先の熊本の震災で経験した体験をもとに、この度の豪雨災害で、今この瞬間も「民」の立場で復旧の陣頭指揮を執っています。

 そこで昨夜、彼を通じて薩摩瀬地区の町内会長から現状が、以下、送られて来ました。

とにかく人手が足りません。
①家具等の片付け← 高齢者だけの世帯では、①の前の段階で手付かずの状態です。
②土砂出し←力仕事で1〜2人では限界があり気持ちが折れます。
③仮置き場への搬入←ほとんどの方の車が水没しているので搬入が出来きません。
今日、町内を回りましたが、現在はこんな状況です。
物としては、いまだに衣料品店が開店できないので、下着や洋服は着の身着のまま方がいます。
車が水没しているので、トラック等が有ればだいぶ片付けも進みます。
甘えていてはいけないことは、十分に承知しています。自助で乗り越えたい気持ちはありますが、自助のレベルをはるかに超えています。
ボランティアセンター開設を待たないといけないのは十分理解していますが、町内会長として、町内の状況を把握している者としてお願いさせて下さい。
今日も一日中雨でした。みんな気持ちを奮い立たせていますが、警報が出る度に不安になります。
少しでも精神的にも楽になるために、被災者が今一番望むのは人手です。もし、お願いが許されるならばよろしくお願いいたします。
以上が今の薩摩瀬地区の現状です。

 決して甘えなんかじゃありません。昨年の長野も全く同じ状況でした。いてもたってもいられない気持ちです。長野にいても、できることやれることはと思っています。

 以上です。

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