いきなりですが、まずは下の写真をご覧ください。
これは、毎朝の散歩道にある、何かの指標のようなのですが、「97?」と白線で描かれています。
実は私、このような指標や、横断歩道などに引かれている白線部分を、歩いていてもランニングしていても決して踏まず、必ずまたいで通る癖が直りません。
というのも、野球選手がグラウンドに入るとき、ピッチャーも野手も、さらに監督やコーチ、そして審判ですら、さりげなく、しかししっかりと、引かれた白線をまたいでフィールド内に入っていく姿を、皆さんも目にしたことがあるのではないでしょうか。
これは、サッカーやラグビーの選手も同様だと思いますが、こうした所作は、単なるルーティンではなく、大袈裟に聞こえるかもしれませんが、これから向かう神聖なフィールド、そしてスポーツ選手の矜持として守るべき「ルール」への敬意の表れだと思っています。
なので、これまでの人生で長く野球と向き合ってきた私は、はるか昔に現役を引退した今でも、散歩中に白線があればまたぎ、横断歩道ではアスファルトの黒い部分だけを踏み、さらに言えば、駐車場の仕切り線すらもまたいでいます。
たぶん一生、私はこの白線を踏まずに生きていくはずです。
しかし、です。
最近では、白線をまたぐための歩幅調整がうまくつかず、転びそうになる現象が現れてきました。
で、明日、私は60歳を迎えます。
それでも、踏みません。
シニア世代一日前の現場からは、以上です。