飯島建設株式会社

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浦島太郎 2018.10.24

 昨日は、外国人技能実習制度についての説明を受ける機会がありました。

 この制度は、日本が先進国の責任として国際社会との調和ある発展を図っていくため、技能、技術又は知識の開発途上国等への移転を図り、開発途上国等の経済発展を担う「人づくり」に協力することを目的としています。

 この制度において上記の目的を果たすのは重要です。ただ、一方では日本が抱える人手不足問題の解消としての役割も果たしているのは、いまさら私が言うまでもありません。

 そのような側面もありますから、この制度は、厚生労働省だけでは無く、複数の監督官庁監視の下、受け入れのプロセスから実際の研修状況まで厳しくチェックされています。

 さて、私が昨日話をお聞きしたのは、ベトナム人の技能研修者の受け入れについてです。

 ベトナム人の平均年齢は2017年現在で約30才。この数値はベトナム戦争も影響していると思います。また、人口は2017年現在で9554万ですから、言うまでもなく非常に若い国と言えます。生活面でいうと、平均月収は約3万円。建設等に携わる、いわゆる職人と言うことになると、2万円ほどだそうです。

 今年の初めベトナムに研修旅行をして来ましたが、たしかに物価は日本の1/10程度だったと記憶しています。いや、食料品の市場も見学して来ましたが、日本のスーパーと比較すると、物によっては130以上の開きがあったかも知れません。その時のベトナム人ガイドさんの話によると、ベトナム経済は、日本より約40年遅れていると言っていました。ですから、一定の賃金が支払われるこの研修制度を利用して日本で働きたい思うベトナム人の若者はかなりの数に上るようです。

 その後、営業に出かけ製造業の社長、食品関係の社長、そして建設業の経営者と話した際、いまさっき聞きかじったベトナム人の技能研修生受け入れについて話をしたのですが、なんと驚くことに、この3社すべてが既にベトナム人技能研修生を受け入れていたのです。

 外国人技能研修制度の浸透と言うより、いまさらですが、我が国の労働者不足が直ぐ身近にあったことを強く実感しました。

 浦島太郎でした。

 以上です。

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