いきなりですが、先日、すでに40年近くのお付き合いのあるお客様と食事をする機会がありました。
そこで、とても興味深い話を聞いたのです。
というのも、そのお客様が手掛けているビル建設現場で、地下から、はるか昔に上水道として使われていた木樋(もくひ)=(木をくり抜いて作った水道管)の一部が見つかったそうです。
話は江戸時代の水道の話になりました。
江戸には、約43kmも離れた多摩川から、自然の勾配だけで江戸の町まで水を引く上水道が築かれていました。
これが有名な玉川上水です。
当時ですから、もちろんポンプなどは使われずに、わずかな高低差を計算しながら造られた玉川上水は、建設業に携わる者として、「江戸時代にここまでの土木技術があったのか」と驚くと同時に誇りにも思います。
と、話には続きがありました。
「この上水網のおかげでさ、生活は激変したんだけどさ・・・」
「場所によっては飲み水を買っていたって知ってた?」
「えっ、水道があるのに?」
聞くと、高い技術があったとはいえ、中には、上水が届きにくい地域や、井戸水が飲み水に適さない地域があったそうで、その地域には「水売り」が良質な水を売り歩き、多くの人がその水を買っていたそうです。
なるほど。
今ではコンビニへ行けば、当たり前のようにペットボトルの水が並んでいます。
でも、水をお金で買うようになって、もう何年たつのでしょうか。
私が高校生や大学生の頃は、少なくともコンビニで水を買った記憶はありません。
「水を買うなんてありえない」
水のペットボトルが売られ始めた当初は、そんな時代でした。
それなのに、江戸時代でも、水を買っていた。
令和でも江戸でも、水を買ってたって・・・
なんだか不思議です。
「江戸の水 四百年越え コンビニへ」
以上です。
