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横文字過多 2023.3.8

 いきなりですが、過日とある会に出席し、IT系の若い方々が手掛けた事業の事例発表を聞く機会がありました。

 その会で発表者の方が、「我々は、KGI(注1)を達成するプロセスとして、先ず二つのKPI(注2)を設定させて頂きました。」と話していました。ただ、私はそのKGIとKPI の意味が分からず、同席していた隣の彼に、「KGIとKPIってなに?」「ソ連スパイ?」と尋ねても、ちんぷんかんぷん。発表の流れからすると、「目標達成の数値(KGI)とそれをクリアするための中間目標(KPI)のようなもの?」となんとなく思ったのですが、その他にも話の要所に横文字が並び、正直85%くらいしか理解できませんでした。

 最近の講習や講演って、この手の横文字を多用する講師が増えて来ましたよね。これじゃ、聴講している人のダイバーシティを認めて無いし、SDGs的に言えば、発表会に参加した私を含め結構な人を取り残しています。(笑)

 また、最近よく聞く横文字で思いつくだけで以下、

 「スキーム」「エビデンス」「レバレッジ」「タスク」「コミット」「アライアンス」「アサイン」「ASAP(アサップ)」「アカウンタビリティ」「オーソライズ」「デフォルト」「ナレッジ」「シナジー」「コンピタンス」「ロジック」「ファクト」「バッファ」・・・。

 更に、例えば会議での上司の指示が、

「このプロジェクトをゴールさせるために、しっかりしたエビデンスの下にKGIとKPIを設定して欲しい。たしかにタスクは多いが、まずは社内のリソースを的確にアサインすること。ただ、若干のバッファも必要だと感じるので、そこは自社だけでなくアライアンスやアウトソーシングも頭に入れて行きたいと思う。」

 私が考えた横文字多用例文なので、使い方が間違っているかも知れませんが、最近では普通の会話の中でも上記のような横文字を多用する人が多くなりました。

 私も、「全てを日本語で話すべきだ。」などとは毛頭思っていません。

 ただ、外国語を話す人でも、先ずは母国語を理解し、世の中の常識や自分の考えをしっかりと母国語で話すことや伝えることが出来なければ、いくら外国語が話せても、それは幼稚で稚拙な会話や議論になってしまうと思うのです。

 特に子供たちは、このことをしっかりと伝えて行かないと、今後消えて無くなってしまう日本語も増える気がします。
 これは極めて憂慮すべきことだと思っています。

 まあ、先ずは、自分の子供にしっかりと伝えて行きます。

 That’s all.(笑)

注1 KGI 
KGI(Key Goal Indicato)とは、「重要目標達成指標」を意味します。企業が最終的に目指す数値目標のことです。

注2 KPI
KPI (Key Performance Indicator)とは、「重要業績評価指標」を意味します。KGI が最終的な数値目標やゴールなのに対し KPI はその最終目標に到達するまでのプロセスにおける達成指標のことです。

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