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押してもだめなら引いて見な 2021.9.3

 いきなりですが、過日現場に行った際、大工さんと話をする機会がありました。

 大工さんはノコギリを使う作業をしていたのですが、その作業を暫くじっと見ていると、ノコギリは押し出す時でなく、手前に引く時にしっかりと刻まれていることに気がつきました。そう言えば、ずっと昔にそんなこと聞いたことがあったことを思い出しながら、手を止めた大工さんと話しをしました。

 私  「改めて見たけど、ノコギリってやっぱり引く時にうまいこと削れるようになってるんだね。」

大工さん「社長、建設会社の社長がする話しじゃないよ。」「そんなこと今さら感心されても困るし、他でそんなこと言ったら笑われるからしない方はいいよ。」

 私  「たしかにね。(笑)」

大工さん「ただね、社長、引く文化って言うのかなー。」「引く文化は日本だけじゃ無いらしいけど、ノコギリはもちろん、 カ ンナもそう、包丁、もっと言えば日本刀でも引いて切るのが当たり前でしょ?」「でもね、外国じゃノコギリもカ ンナも押して切るように出来てるんですよ。」

 私  「へぇー、それは知らなかった。」「今度ブログで使わせて貰うわ。」 

大工さん「こんなの常識ですから、止めて下さいよー。」

 と言うことで、いつものように調べて見ると、日本建築で大工さんが使っているノコギリは、
引くと切れるノコギリ。それに対して、欧米で普及しているノコギリは押すと切れる西洋ノコギリ。

 この文化の違いはネットには日本で多く使われる木材の硬さに関係があるのでは?と記されていました。たしかに日本では杉などのやわらかい木材を加工することが多いのと、押すよりも引く方が、繊細な作業には向いているので、細かくて高い技術を必要とする日本建築では、引くノコギリとなったのかも知れませんね。因みに、カンナも日本は「引く」、欧米や中国は「押す」なのだそうです。

 で、大工道具は、漢時代の中国から日本に伝わったと言われています。中国は押す文化ですが、押すでは繊細な作業が出来ない。そこで、引くことによって微妙な作業も出来ることを発明した当時の大工さんが、「押してもだめなら引いて見な。」と言ったのがこのことわざ語源だと言うのは、私の作り話です。

 失礼しました。

 以上です。

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