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子どものスポーツ格差 2022.9.6

 いきなりですが、ネットに「子どものスポーツ格差」についての記事が載っていました。

 その内容に愕然としてしまいました。

 以前から、家庭の経済力による「子どもの学力格差」が顕著だというのは知っていましたが、体力でも家庭の経済力による格差が生じていると言うのです。

 その記事に載っていたデータによると、年収が400万円以下の家庭と900万円以上の家庭では、体力テストのスコアが小学生で最大2.08、中学生では1.55もの差がありました。
 このデータは体力テスト数値の平均を0と置き換えて、高くても2.0、下限をー2.0としているとのことなので、いかにその格差が大きいかが分かります。

 このような結果が出ると、「だから、収入格差を無くそう!」更に「賃上げをすべきだ!」との議論になります。
 もちろん、その側面も必要でしょう。

 しかしです。その前に、いつから体力はお金を払ってつくるものになってしまったのでしょうか?
 また、更に悲しいことに体力が相対的に低い子どもたちは、学校生活への満足度が低く、休み時間はひとりぼっちで過ごす傾向が強いことも分かったそうです。

 私が子供の頃と今を比べるという時代錯誤な比較論を述べるつもりはありませんが、昔は2時間目の休みともなると、体育館の取り合いをして「手打ち野球」をクラスの男子全員でやっていましたし、ことあるごとに校庭や体育館を走りまわっていましたから、教室でひとりになっていることなんてまず無かったですね。
 もちろん当時も運動が不得意な子供はいましたが、それは経済格差によるものではありませんでした。

 「今はそういう時代じゃない!!」と言われればそれまでですが、それなら昨日のブログでお話したスケートボーダーはどうなんでしょう?
 セクションはほとんど手づくりで、高校生らしきリーダーが仲間や中学低学年と思われる数名の後輩に対し、なんだかとてもいい雰囲気でアドバイスをしていました。
 もちろん、お金を貰って教えている様子は微塵もありませんでした。

 こういうネットワークも実際はあるんですよね。

 どうでしょう?親が「スポーツはお金を払って大人に教えて貰わなければいけない。」という観念が強過ぎませんか?
 私も大学まで続けた野球は従兄弟や近所の兄ちゃんから教わったのがきっかけです。

 例えば、スケボーに興味のある子を、昨日のスケートボーダーの彼らに紹介する。そんなきっかけづくりを大人がして上げることも大切な気がします。

 そんな世の中じゃ無いのかなー。

 心配です。

 以上です。

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