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大阪都構想 2020.11.2

 大阪都構想の是非を問う住民投票が昨日行われ、賛成675,829、反対692,996の1万7千票差で、2015年に続いて今回の住民投票でも否決されました。

 私自身は、大阪都構想を深堀してきたわけでは無いので、その是非について意見を述べる立場にはありませんが、ある視点でとても興味があったので昨夜は結果を注視していました。さて、この大阪都構想住民投票ですが、前回の開票結果を調べて見ると、20代~30代の若者の比率が高い区では賛成票が多く、当然20代~30代の若者の比率が低い区では反対が多いというデータが出ていました。年齢が上るに従って、反対の数は増えており、前回の住民投票は、世代間で考え方が大きく異なる結果となっていました。

 私は、その開票結果を踏まえ、今回の住民投票では更に若い18歳から投票が出来ることになったので、これは結果に大きく影響するのでは?と注目していたのです。

 しかし、結果は反対多数で否決。まだ詳細の開票結果は発表されていませんが、投票率は前回の66.83%に対して、今回は62.35%と下回っており、恐らく前回と同様で年齢が上がるごとに投票率が上がり、年齢が下がるほど投票率が低くなるという結果になったことが予想されます。前回のデータからも、投票率が高い年配有権者は反対の傾向が強いので、結局敗因は前回と同じ。ただ正確ではありませんが、一部情報によると若い世代の反対率は前回の住民投票よりも上回っているようですが、その傾向に変わりはないと思われます。

 2回に渡って同じ原因で負けてしまった吉村知事と松井市長は、恐らく「若い世代さえ投票に行ってくれていたら・・・。」「デジタル投票が可能だったら・・・。」と思っていることと思います。

 ここで、いつもの無責任発言ですが、もちろん国会議員や首長そして地方議員等を選ぶ選挙は候補者の魅力であったり、政策が良かったり、実行能力があったり、更に信頼がおけるか否か等で選ばれるべきで、それは世代とは関係なく選ばれるべきだと思うのです。

 しかし、「未来の日本」や、今回で言えば「未来の大阪」についての是非を問うという住民投票において、若い世代の考え方が反映されないというのは少し釈然としないのです。

 未来を担っていく世代は「是」で、今にちの日本を作り上げて来た世代は「非」。

 「なら、投票に行けばいいんだ!!」

 これは、ごもっともな意見。

 それでも、今回の住民投票の意味を踏まえたら、例えば「デジタル投票」を採用するとか、投票率が劇的に上がるような何らかの方法があったのではないかと思ってしまうのです。

 失礼しました。

 以上です。

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