いきなりですが、夏の終わりと言っても季節のことでは無く、高校野球のお話しです。

　ご存知の通り、昨日の慶應義塾高校の優勝で今年の甲子園大会は幕を閉じました。
　野球に携わって来た者からすると、甲子園大会の終了をもって、夏が終わるのです。

　大会自体は、例年と変わらぬ素晴らしい大会だったと思います。
　しかも、あの暑さの中、運営側の工夫もありましたが、なんと言っても選手が頑張ってくれました。
　気温上昇は誰が悪いわけではありません。ただ、自然には勝て無いので、命のことを考えたら時期や時間も含めて対策は急務だと思いました。

　そんな中、本大会では一つ解せないことがありました。
　それは、運営側と出場チームに関することではありません。

　端的に言うと、丸坊主高と頭髪自由高をイタズラに対比し、あたかも「丸坊主は、伸び伸びと野球をしていない象徴だ！」的な方向に煽りまくったマスコミの対応が解せなかったのです。

　はっきり言って、頭髪と野球は全く関係無く、当の選手や監督たちも、野球とは関係の無いそんな質問をされること自体が恐らく鬱陶しく不快だったと思います。
　私もあの「16強中、何チームが頭髪自由高だ。」「ベスト8の中で、何チームが頭髪自由高だ。」などと、期間中毎日煽りたてるワイドショーなどに対しとても嫌な気持ちになりました。

　もう一度言いますが、「エンジョイベースボール」や「シンキングベースボール」と「頭髪」は無関係です。
　報道は自由ですが、もっと物事の本質を伝えて欲しいと思います。

　そんな感想をもちながら、昨日、私にとっての夏の終わりとなりました。

　以上です。