いきなりですが、昔は嫌いで食べられなかったのに、今では毎日でも食べたいと思うようになった食べものってありませんか?
私の場合、それは「イワシ」です。
ついこの間までは、あの独特の匂いと骨の多さがどうにも苦手で、家でもお店でも「イワシ」が出てくると、正直ちょっと萎えたものです。
ところが、いつからのことでしょう。
たぶん50歳を過ぎていたと思うのですが、ある日、居酒屋で「イワシの刺身」に思いきって箸を伸ばしてみたのです。
するとどうでしょう。
あの脂ののった旨味と、ほんの少しの苦味がなんとも言えず美味しい。
それ以来、お寿司屋さんでまず頼むのは「イワシの刺身」になりました。
「焼きイワシ」に「イワシの生姜煮」、それに「明太子イワシ」なんて最高です。
まあ、この傾向は「イワシ」だけではありません。
年齢を重ねると、味覚だけでなく、いろいろな“もの”や“こと”の受け入れ方が変わってくる気がします。
若いころには見向きもせず、むしろ敬遠していたような、いわば少しクセのある「もの」や「こと」に、今では心が動く
「あれ?」「『もの』や『こと』だけでなく、『人』もでしょ?」
「えっ!」
以上です。
