いきなりですが、和歌山県のアドベンチャーワールドから、すべての「パンダ」が中国に返還されました。
寂しい限りですね。
と言いつつ、アドベンチャーワールドには一度も行ったことのない、いい加減な私です。
さて、今回の「パンダ」返還の理由は、当初から中国と交わされた契約に則ったもので、契約では2025年8月が満了時期でしたが、中国側の判断により、夏の暑さを避ける目的もあって6月末に前倒しで帰国することが決まったようです。
ただ、この貸与期間や返還のタイミングについては、もちろん中国が主導権を握っていますが、延長交渉の可能性もあったそうです。
しかし、残念ながら4頭すべての返還。
この決定は突然だったようで、アドベンチャーワールドや関係者にも事前の通知がなかったという話もあるようです。
中国側としては、国内にあるパンダ繁殖施設の決まりにより、パンダの年齢や繁殖状況に応じて適切に配置転換が行われることになっており、今回返還されたのはすべてメスの「結浜」「彩浜」「楓浜」への、繁殖パートナーを見つけるための措置であると、至極まっとうなご説明をされているようです。
ただ、どうでしょう?
アドベンチャーワールドのある白浜町では、中国の都市との姉妹都市提携を結ばなかったうえに、台湾へのチャーター便が就航・・・?
また、長きにわたり政権与党である自民党幹事長を務め、強大な影響力を誇っていた、和歌山県に地盤を持つ二階俊博元衆院議員の引退・・・?
もう、このへんでやめておきます。
「パンダ」返還の現場からは、以上です。