いきなりですが、今年もまたクマによる被害が全国で相次いでいます。
異常気象により山の実りが少ないせいなのか?それとも本当に生態系そのものが変わろうとしているのか?
人里はおろかまちにまで降りてきたクマが人を襲い、命を奪うという痛ましい出来事が続き、いまや自衛隊までが出動するほどの異常事態となっています。
そんな中、先日見たニュースでは、クマの駆除現場で手を合わせる人(おそらく猟友会の方)の姿が映っていました。
その姿を見るに、とても複雑な気持ちになりました。
「クマを撃たなければならなかった人の痛み」。
思えば、かつて我が国に生息していたニホンオオカミやエゾオオカミも、「人や家畜を襲う獣」として恐れられ、奨励金まで出して駆除した結果、この国から姿を消してゆきました。
ただ、それが過剰な恐怖と誤解の連鎖だったことを、私たちはあとになって知ることになりました。
しかし今、クマの被害に直面している現実は、単なる「恐怖」ではなく「命の危機」です。
「子どもを、家族を、そして地域を守る」
そのために銃を手にせざるを得ないのが現実です。
それでも、私たちはそのとき、心のどこかに「ためらい」や先の猟友会の方のように「祈り」を残していなければならないと思います。
今このときも、専門家の方々がこのクマ対策について、「共生の知恵」を絞りに絞っている最中だと思います。
私には何もできないのが歯がゆいですが、どうか、絶滅に向かう前になんとか「共生の知恵」が見いだされることを、心から願ってやみません。
以上です。
