いきなりですが、先日の小出張では、時間ぎりぎりに新幹線に飛び乗りました。
気温35度近くの中、駅前の駐車場から小走りで長野駅までたどり着いた私は、シャツが背中に張りつくほど汗だくです。
行先は二駅向こうの佐久平駅だったので自由席を選択。
発車して5分程たちようやく汗も引き一息ついたその時、トントンと肩を叩かれたのです。
あわてて振り返ると、そこには制服姿の男子高校生。
その彼が、驚くほど丁寧な敬語で、「失礼します。このハンカチ、落とされましたか?」と。
「あ、ありがとう。助かりました」とハンカチを受け取りながら、それにしても、今どきの高校生が、しっかりと私の目を見て、はっきりした声で、しかも完璧な敬語で対応してくれたことに感動し、思わずウルっときてしまいました。
「いったいどんな育て方をされたら、このような立派な高校生が誕生するんだろう?」と、ご両親にお聞きしたくなるほど素晴らしい彼でした。
ここに、令和のハンカチ王子、現る。
その後は、汗ではなく、なんだか感動でじんわりとハンカチが滲んだ気がしたというお話です。
以上です。