先ずは写真をご覧下さい。

　これは、当社の５Fから見えるある駐車場の写真なのですが、何か気がつきませんか？

　そうなんです。
　セダンタイプの車が一台も無いのです。
　軽自動車、SUVそしてミニバンと並んでいるのですが、なんとこれだけの台数があるのに、セダンタイプが一台も無いのに気がついたのです。

　そう言えば、過日セダンの代表ともいえる、トヨタの「クラウン」が現行モデルをもって生産中止となり、2022年からSUVスタイルの新モデルとなるというニュースを見て驚きました。ただ、この駐車場の状況を見て頷けてしまいました。

　たしかに、世の中で走っているセダンを見ると、レクサスやドイツ等の高級車が多く、国産の一般的なセダンとなると営業車では見掛けるもののマイカーとしては見掛けなくなりました。

　遥か昔、私が学生だった頃は車が欲しくて欲しくて、しかも車さえあればもててしまったりする勘違い時代。で、その人気の主流はセダンタイプでした。しかし、ここ20年ほどでしょうか、若い人の車離れが急速に進行しています。そんなことを勘案すると、車も「嗜好」や「趣味」と言うより、「実用性」や「快適性」を選ぶ時代になっているのでしょう。

　しかも昨今のSUVはデザイン性も高いので、実用的で、快適で、しかも格好いいとなれば、やはりそちらにシフトして行くのは自然の成り行きなのでしょう。

　「実用的で、快適で、しかも格好いい」

　この駐車場を見ながら、自社の商品開発のヒントを貰ったというお話です。

　以上です。