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アムステルダムの小便器 2018.10.18

 空港の話が尽きません。

 あれは、1994年ノルウェーのリレハンメルで開催された冬季オリンピックの視察に行った時のことです。
 リレハンメルオリンピックの4年後は、長野冬季オリンピックの開催となりますから、名目はその視察。しかし、目的は、建設業協会の呼びかけでしたので、リレハンメルにずっと詰めていた当時の長野市長に対し「建設業協会が応援に来ましたよ!!」と言うポーズと、ただの旅行というものでした。
 参加者は一国一城の主が多く、しかも、ほぼ全員が会社の創始者です。分かり易く言うと、過日話題になった、「ボクシング協会の山根前会長」見たいな方々が参加者の8割以上を占めている。
 従って、わがまま放題でてんでばらばら。私が最年少参加者でしたから、雑用のお鉢も回ってくるので、苦労しました。まあ、苦労と言うより恥ずかしいことが多く、本当に切なくなってくるような旅だったのです。
 例えばです。
 1回目の機内食が出されました。出発前の成田空港で食事をしたばかりだったので、お腹がいっぱいで食べられません。すると、次の瞬間物凄いことが起ったのです。と言うのも、私の左側に座っていたとある会社の、意味も無く高飛車な社長が、おもむろにCAさんを呼びました。
 「今、腹いっぱいで食べられない。」
 「でも、もったいないから、タッパあるかい?」と質問。
 えっー!!
 もちろんそんなものあるわけがありません。周りは嘲笑です。

 この他にも、お酒を飲み過ぎて声が大きくなりCAさんに注意されたりと、それこそ顔から火が出るほど恥ずかしい思いをしました。

 この旅、リレハンメルに行くにはノルウェーのオスロ空港に降り立つ必要がありました。直行便はありませんでしたからアムステルダムでトランジット。このトランジットの時間に空港内のトイレに寄りました。トイレに入ると例の高飛車な社長が先にトイレ待ち。ようやく社長の順番が来たのですが、大人用の小便器だと用が足せないのです。そうです、アムステルダム空港だけでは無いと思いますが、とにかくこの空港の男子用小便器は、日本人には位置が高過ぎるのです。仕方が無く、その社長はトイレ内に二つあった、子供用の便器に並び直しました。それでもまだ少し足りず、つま先を立てて用を足していました。

 この姿を見て、飛行機の中での嫌な思いや恥ずかしい思いも、水に流すことにしました。

 以上です。

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