いきなりですが、私、プロ野球選手になれたかもしれないと思う時があります。
「はっ?」と言わないでください。
さて、毎年この時期になると、我らが信濃グランセローズでも、野球をあきらめ、新しい道を選ぶ選手が出てきます。
去ってゆく、さみそうな後姿を見送りながら、40年ほど前の自分を思い出します。
「あの頃、今くらい野球のことが分かっていたらなぁ・・・」と。
私は長いこと、信濃グランセローズのネット中継で実況や解説をしていますが、解説という観点で試合を見ていると、現役時代には分からなかったことが、今では結構見えるようになりました。
例えば、相手投手の配球。
初球に何を投げてきたのか。
前の打席ではどう攻められたのか。
ボールカウントによって狙い球をどう変えるのか。
今は「ここは真っすぐだろう」「次は変化球だな」などと、冷静に配球を読みながら解説をしたりしています。
ところが、現役時代の私はどうだったか。
「来た球を打つ」
まあ、そこまで単純ではありませんでしたが、今ほど深く考えて野球をしていなかったことは間違いありません。
もし、40年前の私に、今の野球観や野球勘や野球感があったなら・・・。
ひょっとすると、プロ野球選手にだって・・・。
はい、「たられば」です。
でも、今の私に野球が少し見えるようになったのは、この20年で恐らく1,000試合ほど、ユニフォームを着ないで野球に向き合ってきたからだと思っています。
で、思うことは、
今の感覚で40年前にもどりたい。
そして、もっと深く考えて野球と向き合いたいと。
叶わぬことですが、グランセローズの選手が野球を卒業し、球団を去ってゆくたびに、あの頃の自分を重ねています。
ただ、よーく考えてみると、当時のあの守備では、やはりプロは無理でした。
失礼しました。
野球カン違いの現場からは以上です。
