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「仕方が無い」の押し付け 2020.10.22

 いきなりですが、世の中にはどうにも「仕方が無い」ことがあります。

 例えば、建設業で言ったら、長雨が続いてどうしてもコンクリート打設が出来ず、「仕方なく」予定されていた次の工程が先延ばしになってしまうケースがあります。
 天気には勝てませんので、これは「仕方が無い」ことです。

 ただ、こんな時に現場の作業所長は「雨だから仕方が無い。」と、次工程で現場に入ることになっている会社や作業員に何も伝えずにいて、次工程の作業員が予定されていた日に現場に来てしまったとします。これは作業所長としては最悪の仕切りとなりますよね。
 少なくとも、「長雨でコンクリート打設が出来ないので、次の工程も延びる可能性が高いのでそのつもりでいてくれ。」と先ずは事前に連絡を入れておく。そして、やはりどうしても無理だと分かったら、次工程の作業員が他の仕事を入れることの出来るタイミングで、リスケを決定し、その連絡をするのが信頼される作業所長となるわけです。

 さて、何のこととは言いませんが、過日、指示により予め伝えられたルールの中で、かなりタイトなスケジュールでしたが、担当者が苦労を重ねて段取りをし、何とか設えを整えたのに、一方的な「仕方が無い。」によって、その努力が無にされてしまうことが起きました。

 状況によって段取りが変わってしまうのは、それこそ仕方が無いことです。しかし、その事情が事前に分かっていたにも関わらず、何の連絡も無くその当日にスケジュールが変わったことを、しかも既に決定事項として伝えられたのでは当事者も納得が行きません。

 それは無理も無いことです。
 しかし、決定した方は「仕方が無い。」と一点張り。
 どうにも埒があきません。

 これは、「仕方が無い」の押し付けに当たります。

 普通の気遣いをしていたら済んだ話です。事柄からすると「仕方が無い」ことではあるのです。しかし、その事情を事前に説明することなく、決定事項として伝えたらこれは押し付けになってしまいます。

 残念ながらこの件は解決には至っていないですが、先ずは「仕方が無い」の押し付けは絶対に「NO」と、自分の肝に銘じたというお話です。

 ほんの些細な気遣いなんですけどね。

 以上です。

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