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トム・ロバーツ 2020.7.21

 いきなりですが、皆さんはトム・ロバーツさんを知っていますか?

 映像作家であり詩人でもあるトム・ロバーツさんが制作した、「大いなる気づき」と言うショートムービーが話題だと言うので気になっていましたが、過日ようやく視聴することが出来ました。

 私は、もちろん環境活動家ではありませんし、立派な道徳家でもありません。しかし、この「大いなる気づき」を見終わった時、なんとも言えない気持ちになりました。長くてすみませんが、ショートムービーの中でお父さんと子供のやり取りと、読み聞かせた本、「大いなる気づき」の内容を紹介します。

 

子ども:あのウイルスのおはなしまたして。そうしたら寝るから。

お父さん:でももう疲れて眠くて仕方がないんじゃないの?

子ども:おねがい、あのおはなし大すきなの。もう一回だけ。

お父さん:いいよ、じゃあ横になって。もう何度も読んでいるからよく知っていると思うけど。

 

 むかしむかし。お父さんがくらしていた、今とはすこし違う世界のこと。その世界は、モノと驚きに満ちあふれ、貧しさと豊かさが混ざりあっていました。

 2020年に、みんなが気づく前のこと。

 人々は国をまたいで商売しようと、多くの会社をつくりました。でもそれは思ったよりも、大きくふくれ上がっていきました。ほしいものはなんでも、すぐに手に入りました。クリックひとつで、ビックリする早さで。そして、家族の会話はなくなりました。話すとしても、ほんの少し。大事な話はしなくなって、仕事と生活のバランスもなくなって。子どもはスマホを見るばかり。そう、生まれてすぐからスマホばかり。足りないものはなくなったのに、孤独を感じてさみしくなった気がしました。日ごとに空は汚くなって、夜ごとに星は見えなくなって。雲の上でないと星は見えず、空の下は車しか見えませんでした。車で走ってばかりで、自分が走ることが出来ることをすっかり忘れてしまいました。きれいな道を作るために、きれいな自然や公園は壊されました。ゴミはどこでも捨てられたから、海はプラスチックだらけでした。そんな海ではビニールまみれの魚が釣れました。

 政治家たちは口々に、酒もタバコもギャンブルも、みんなにすすめて。政治なんか気にせずに、死んでいくのを、みんなにすすめて。

 そして、2020年がやってきました。新しいウイルスがやってきたのです。

 国は人々に、家から出ないように命令しました。恐怖におびえ、家から出ない、そのあいだ、みんな、いろんなことを思い出しました。しぜんに笑うこと。拍手をして、ありがとうを言うこと。お母さんに電話すること。車のキーにはホコリがつもりましたが、外を走り回る楽しみがつのりました。

 空から飛行機が少なくなって、地球はまた呼吸できるようになりました。かつて海へと追いやられたいきものたちが、浜辺に戻ってきました。

 ダンスをしたり、歌ったり、パンを焼いたり。

 悪いニュースになれてしまったけれど、良いニュースもたまにありました。

 やがてウイルスの治療法が見つかり、人々はまた出かけるようになりました。

 だれもが、ふと思いました。以前よりも、この新しい世界のほうが、素晴らしいと。

 かつての世界は消えさって、新しいくらしがはじまりました。

 それは、どんなに小さなやさしさにも、みんなが感謝をするようなくらしだったとさ。

 

子ども:でも、みんながそれを思い出すのに、どうしてウイルスが必要だったの?

お父さん:人はね、元気になるために、病気にならなければいけない時もあるんだ。さあ、もうおやすみ。明日の夢を見よう。やりたいことを心に描いてみよう。強く願えば、かなう夢もあるかもしれない。

 今ではみんな、「大いなる気づき」と呼んでいる。それからもいろんなことがあったけどこのウイルスがきっかけだった。そして2020年が、気づきの始まりだったんだ。

 以上です。

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