いきなりですが、最近、日本のプロ野球で韓国人や台湾の選手をあまり見なくなったと思いませんか。
昔は結構いました。
思い出すだけでも、韓国なら宣銅烈、李鍾範、李承燁、李大浩、呉昇桓。
台湾なら郭源治、郭泰源、荘勝雄、陽岱鋼(引退したばかり)。
特に私たちの世代にとって、郭源治や郭泰源などは「外国人選手」というより、日本のプロ野球を代表するスターでした。
では、なぜ減ったのか。
大きな理由の一つは、韓国や台湾のプロ野球そのものが成長し、国内でもスター選手になれば十分な年俸が稼げるようになったからです。
また、本当に力のある選手なら、日本を経由せず直接メジャーを目指すこともできます。
つまり、韓国・台湾 → 日本 → アメリカという昔の流れが変わってきたのです。
2024年のプレミア12では、台湾が決勝で日本を破り、世界一になりました。
今は、「アジアでは日本が圧倒的に上」という時代ではありません。
さらにKBO(韓国野球委員会)では、2026年から従来の外国人枠とは別に「アジア枠」が導入され、日本人選手も韓国へ渡っています。
これを見ていて、私は逆に思うことがあります。
我らが信濃グランセローズの選手はもちろん、日本の地域リーグ(独立リーグ)でプレーする選手たちも、もっと視野を広げるべきだと。
もちろんNPB(日本野球機構)を目指す。
それは当然です。
でも、野球で飯を食う道はNPBだけではありません。
NPBに指名されなかったから終わりではなく、韓国でも台湾でも、必要としてくれる球団があるなら海を渡ればいい。
そこで結果を出し、さらに上を目指せばいいのです。
実際、徳島から韓国へ渡った白川恵翔投手をはじめ、既に地域リーグ(独立リーグ)からNPBを経ず、韓国や台湾のプロ野球へ挑戦する選手が出てきています。
「日本でダメなら諦める」ではなく、「野球ができる場所があるなら、世界中どこへでも行く」。
彼らに続いて、もっと、もっと、そんなハングリーな選手が出てきてほしいと思います。
それくらいの気持ちがほしい。
考えてみれば、かつて韓国や台湾の選手たちが日本にやって来たのも、もっと上へ、もっと強い相手と、もっと稼げる場所へというハングリーさがあったからでしょう。
現段階で、MLB(メジャーリーグ)やNPBからのオファーやドラフト指名が難しい選手は、アジアにも自分が勝負できる舞台があると考えてほしい。
いや、考えてみれば、それはアジアだけではないのかもしれません。
野球の世界も、一方通行ではなくなりました。
だったら、チャンスを待っているだけではもったいない。
チャンスがある場所へ、自分から行く。
そんな選手が多ければ多いほど、日本の野球は成長し、魅力が高まり、ひいては強くなっていくのだと思っています。
地域リーグ(独立リーグ)の現場からは以上です。
