いきなりですが、「ハローページ」に続いて、「タウンページ」も姿を消すというニュースを見ました。
またひとつ、昭和の当たり前が静かに終わっていきます。
私、昭和の時代、NTTの前身である電電公社が出していた、今でいう「ハローページ」を「五十音別電話帳」と呼び、「タウンページ」は「職業別電話帳」と呼んでいたのを知っている者のひとりです。
さて、「ハローページ」に「タウンページ」。
デジタルではない昔は、各家庭に必ずあった、あの分厚い電話帳。
驚くことに、当時は有名人の名前が載っている(もちろん任意)こともあったと聞いたことがあります。
今なら完全にアウトですよね。
で、電話帳で思い出すのが子どもの頃のことです。
「おい、〇〇さんの番号、調べてくれ」
「ねえ、〇〇食堂、空いているか電話してみて」
と、じいちゃんやばあちゃんに言いつけられ、独特の匂いがするあの電話帳をめくります。
特に、「〇〇食堂」を調べるように言いつかると、「あっ、これからあの店のかつ丼を食べに行くんだ!!」と察し、直ぐに行きたいので、索引から調べるのも億劫で、ア行から少し乱暴に、しかしウキウキしながら電話帳をめくりました。
するとどうでしょう。
店の番号を探していると、なんだかあの店のかつ丼の匂いがしてきて、なんとも言えずハッピーだったことを覚えています。
さて、電話帳がなくなっても、不便はありません。
ただ、あの紙の匂いも、ページをめくる手触りも、番号を探すあの時間も、気づけば、全部なくなりました。
かつ丼のお店はスマホでも検索できます。しかも今は、写真付きで教えてくれます。
だけど、電話帳検索からはあのかつ丼の匂いを感じましたが、スマホ検索からは、なぜか感じられないのが不思議です。
便利さと引き換えに、少しだけ風情も置いてきてしまったのかな・・・と。
ただ、私、電話帳に戻る気は毛頭ございません。
というか、戻れません。
「かつ丼屋 今度はページ 折っておく」
だから、戻らないって。
失礼しました。
以上です。
