飯島建設株式会社

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台風21号 2018.9.5

  非常に強い台風21号は、これまでのところで9人の死者が出る大災害となりました。今後被害の全容が明らかになって来ると思いますが、まずは被害に遭った方々のご冥福を心よりご祈念申し上げます。

   さて、建設業に携わる我々に取っては、地震や台風はもちろんですが、その他の気象情報には常に気を遣います。

  現在土木部門では、国土交通省発注の河川の維持管理業務を請負っています。この管理は非常に広範囲にわたる管理業務となりますので、ひとたび台風直撃の様相を呈してくると、可能性の段階でその対応と準備をしなければなりません。この台風21号では、広範囲ゆえにかなりの数にのぼる工事告知用の看板を、風で倒壊しないように補強。それだけでも、土木部員が総出で対応しなければなりませんでした。

  また、建築工事においても、昨日のニュースにも出ていましたが、商業施設の改修工事用で使用していた足場の仮囲いが強風の影響で倒壊していました。あのような場面を見ると、背筋が凍る思いがします。

  つい最近まではこれまで培ってきた長年の経験で、大雨でも、その量や範囲等の予測が出来ました。これも、言えば非常にアナログなのですが、要するに昔話に出てくる、村の長老が、「あの地域は、大雨が来たって、○○くらいなもんだ!!」なんて場面があると思いますが、我々の世界でも実際似たような感覚もありました。しかし、もう経験と感覚は通用しません。ですから、予想される災害の受け入れ準備には念を入れる必要があります。お金と手間が掛るのですが、命には絶対に代えられませんね。

  今朝、小学校1年生の娘が、起きて来ていきなり

  「台風で誰も死ななかったかな?」と。

  「ニュースだと、関西で9人亡くなった見たいだよ。」と私。

  「それも、そうなんだけど、クラスの人とか誰も死ななかったかな?」

  長野市は、台風を直接受けるのが極めて稀な地域です。そんな中、小学校1年の娘にしたら、昨日の夕方の強風は、初めての経験で、命の危険を感じたのでしょうね。

  「大丈夫。」「クラスの皆は、異常なしだよ。」

  「よかったー。」

  この「よかったー。」を大切にしたいと思いました。

  以上です。

飯島建設株式会社