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上野駅の匂い 2018.12.7

 先ほどハノイから帰国しました。

 成田空港から、京成スカイライナーに乗って上野駅に向かっています。

 さて、上野駅と言えば、その昔長野県の北信~東信地域に住む我々に取って、東京の玄関口でした。1998年に開催された長野冬季オリンピック開催を契機に新幹線が整備され、その役割を東京駅に譲ることになりましたが、私が東京に進学した時も上野駅から始まり、父親の急逝の為、実家に戻ることになった時も、東京での生活を上野駅で終いました。

 さすがに集団就職世代では無いので、井沢八郎さんの「あゝ上野駅」を懐かしむことはありませんが、上野駅は、私に取ってそんな思い入れのある駅です。

 そこで、何故私が急に東京に出て来た時のことや東京での生活を終った時のことを思い出したのか?それは、私、つい6時間ほど前、帰国の為にハノイのイノバイ国際空港にいたのです。このイノバイ国際空港には、現在日本の国会で審議中である、「出入国管理法改正案」の話題では必ずと言っていいほど耳にする「技能実習生」。まさに、この「ベトナム人技能実習生」と思われる若者が、空港に溢れていたのです。

 一家総出で海外に旅立つ子供を、そう「技能実習生」を空港でお見送り。中には、抱きついて泣いている親の姿も。

 京成スカイライナーに乗って上野駅に向かう中、繰り返しますが、世代違いの私がそこを感じ入るのもおかしいとは思いつつ、きっと集団就職時代の上野駅と現在のイノバイ国際空港は同じ匂いがしたのだろうと思ったのです。

 イミグレとセキュリティチェックに既に子供が入って行ったのに、涙を流しながらもう見えなくなった子供をいつまでも見送るお母さんの姿に、憚らず私も涙をこぼしていました。

 以上です。


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